カレンダーは科学の結晶?
こんにちは!菊陽教室の有富です。
皆さんは来年のカレンダーは購入されましたか?
私は毎年、一般的なカレンダーに加え、
「高島暦」と「潮汐カレンダー」も購入してます。
カレンダーの歴史を辿っていくとなかなか面白い。
現在、一般的に使用されているカレンダーはグレゴリオ暦といって
ローマ教皇グレゴリオ13世によって制定されたので、
キリストの誕生を西暦元年としています。
日本に導入されたのは145年前の明治5年です。
日本の「和暦」は大化の改新(西暦646年)以降、
250回も改訂され、1300年程の歴史があります。
明治5年のグレゴリオ暦導入には民間からかなりの反発があったようです。
まので、まだまだ冠婚葬祭時に和暦(旧暦)を意識する場面が沢山あります。
中国や、台湾の方々が、旧正月を祝うのはこの名残です。
グレゴリオ暦以前の世界には旧暦が沢山ありました。
明治以前の最後の旧暦は天保歴です。
旧暦は、1週間が6日(六曜)の5週間で1カ月となります。
近々元号が変わる予定になっていますので興味のある方も多いはず。
更に暦の歴史を遡ると、これはもう、古代人の知恵としか言いようがない。
・日の出~日の出(1日)を365回繰り返すと同じ季節に戻るようだ。
・1日のうちに約2回の満潮と干潮を繰り返しているようだ。
・1年では約12回の満月(旧暦:望)と新月(旧暦:朔)があるようだ。
・満月と新月の時は海水の動きが大きく(大潮)、満月と新月の中間あたりでは海水の動きが小さい(小潮)のでは?
・月の満ち欠けと潮位の関係は?などなど
古代よりこういった身近な「不思議」に着目し、
自然現象を細かく記録して地球のプログラムを解析した古代人の智慧には驚異を感じます。
よって、宗教的意図によって考えられたグレゴリオ暦よりも
自然科学によって作られた旧暦の方が、より科学的ともいえます。
まぁ、六曜は非科学的ですが。
マリンレジャーや海岸で仕事をされる方は当り前のように「潮汐表」を使っておられると思いますが、
潮汐表に記載されている、「大潮」「小潮」の区別は、元々は古代人の知恵で、
編集時に、どのデータを採用するかによって結果も変わってきます。
なので、同じ潮汐表でも、潮の呼び名に若干の違いがあります。
因みに地方によっても呼び名は異なります。
なぜなら、潮汐表のデータは主に気象庁と海上保安庁から発表されますが、
気象庁の潮汐表は「旧暦(方式)」とリンクしています。
元々の旧暦が、月の満ち欠けや潮汐によって作られたと考えれば当然のことでしょう。
一方、海上保安庁発行の潮汐表は、日本各地の主要な港の満潮と干潮の正確な時刻や
潮流の変化など厳密なデータが必要とされます。
航海のトラブルや海難事故を防ぐためにも月と太陽の動きをスーパーコンピューターで算出し、
「大潮」「小潮」の区別も厳しく定義されています。(=MIRC方式)
興味のある方は、エクセルで自作もできる様です。
エクセルが得意な方は挑戦してみて下さい。
先日、ご紹介した映画「インターステラー」のクライマックスで
ロボットTARSがブラックホールの量子データを五次元の世界から
三次元にデータを送信しようとしましたが、どの波長を使っても失敗しました。
そのとき主人公は言います。
観察可能な事象は全てデータ化出来るはず!think! think! think!
我々も、古代人に負けないよう考え続けましょう!